「ISO30414」とは何だったのか、なぜここまで使われていないのか

「ISO30414」とは何だったのか、なぜここまで使われていないのか、さらに、それなのになぜ話題にされる場合が未だにあるのか

「ISO30414」に準拠した人的資本開示が国内でほとんど見られないのか?日本での意義を考えるとしてBizZine (https://bizzine.jp/)サイトに寄稿しています。

https://bizzine.jp/article/detail/9187

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時期話題になった人的資本開示のガイドライン「ISO30414」ですが、実際に開示された有報ですと、2023年3月以降開示企業2500社以上で指標名称に6~7社が一カ所など言及するのみです。

あくまで私見ではありますが、こうした場面の多くは
①人的資本の横断的な知見が薄い場合か(よく分からずに ISO30414=人的資本 と語られる場合。これは完全に間違いです)
②ジョブ型系の、システムや人材系商品と連動性が高い指標であるため何らかの商業的意図が強くある場合 のいずれかの場合である感じがします。

ISO30414は固有の有効性は勿論ありますが、パーツ・ツールとして一部参考にするレベルのものだと思います。

特に、人的資本で重要な国内制度との関連性・ダイバーシティ系の把握の機能が非常に弱い指標ですので、あたかも全面的な軸のように捉えるのは問題がある・間違いだと思います。
なお掲載文中でも言及していますが、グローバル企業で一定の機能を持っている場合はあるかと思います。